上司と部下の飲み会「断りたい」「気を使う」不幸なすれ違いを感じている人へ

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職場の上司や先輩との飲み会に出たくない。

どうして仕事が終わってからも上司に気を使わなくてはいけないのか。

「飲みニケーション」という言葉も死語になりそうな昨今ですが(もうとっくに死語かも…)、部下の立場で上司との飲み会に参加することに消極的になるのもわかります。

そして最近では、上司の方も部下との飲み会に苦手意識を持っているという傾向が見られるようです。

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上司も部下との飲み会で気を使う

「よなよなエール」でおなじみの株式会社ヤッホーブルーイングが行った、ビジネスパーソン800人を対象にした「上司と部下の飲み会実態調査」によると、とても興味深い結果や傾向が見てとれます。

上司は部下の1.7倍もしゃべっている(と部下は感じている)

上司にしてみれば、普段なかなか話せない部下の話を聞きたい。

部下からすれば、誘ったのは上司だから話題や進行まで気を使いたくない。

会話のバランスは大事ですが、上司は「お互い半々くらい」と思っているのに対して、部下の方は「自分3.7:上司6.3」の割合でしゃべってる…と感じているようです。

聞きたい話題もすれ違い

自分語りや武勇伝はどんな飲み会にもつきものですが、それを聞かされる方の苦痛もかなりのもの。

たとえそれが今の仕事に関する話であったとしても、本当に興味を持つのは難しいものがあります。

上司は部下の趣味や生い立ち、休日の過ごし方、会社の人間関係など、プライベートなことを聞きたい。

一方部下は、会社の展望や将来、業界の動向など、仕事にまつわるマジメな話題を聞いておきたい。

すれ違う会話の果てに、ハッピーに酔える時間は期待できそうもありません。

実は上司も楽しくない

いつも頑張っている部下をねぎらいたい。

何か悩みがありそうだから、相談に乗りたい。

そう思いつつ、上司本人も、部下の話を引き出すことが苦手だと感じていたり、「こいつ(部下)も俺と飲んでて楽しくないだろうな…」と悲観しているとのこと。

なんだそれ?という調査結果ですが、リアルな感情はそういうことなのでしょう。

お互いに楽しくないのに、仕事帰りの疲れた頭と体で、貴重な時間をつぶしている。

嘆くだけではあまりに切ない、虚ろな視線で丸まった背中が目に浮かぶようです。

会社の忘年会へも参加したくないという意見も

さらに、田辺三菱製薬が実施した調査によると、会社の忘年会に行きたくないと答えた人は約4割、2次会の誘いを断った人は約7割いるという結果が見て取れます。

上司と部下のこぢんまりした飲み会だけでなく、忘年会などのイベント的飲み会にも、できれば出席したくないと思う人が一定数いることがわかります。

参加したくない理由もなかなかシビアです。

・会社の人と飲むより友達と飲みたい

・話がつまらない、時間の無駄

・上司が嫌い

・気疲れする

・金銭的に負担が大きい、etc.

この調査の数値で見れば、「参加したい」「どちらかというと参加したい」という人の方が若干多いのですが、時勢柄なのか、不参加の方に注目が集まってしまうのは仕方のないところでしょう。

ただ、飲み会参加者の半数が心の中で「めんどくせえ」「来たくなかった」と思いながら飲んでいる空間というのも、想像するとなかなかシュールです。

上司と部下のすれ違い、世代間のコミュニケーション断絶、好き嫌いという生理的理由、経済的理由など様々な思惑が混沌とした飲み会。

忘年会などの本来の目的である、「その1年をお互いに慰労しあう」「来年への英気を養う」といったものが本当に果たされていくのかどうか、興味は尽きませんね。

上司と部下、お互い気遣いだらけなのに…

上司も部下も、いらぬ気遣いをしあいながら、相手の様子を探りつつ酔えないお酒をただちびちびとなめる時間。

これ以上無駄で益のない時間もないでしょう。

この不幸な状況をもたらすのは、紛れもなくお互いのコミュニケーション不足です。

それぞれが、相手の気持ちを「察する」ことなく、ただ表面だけの様子うかがいを無為に続けた結果とも言えます。

お酒を誘うのが上司の方だとしたら、そこには何らかの思惑があるのでしょう。

部下をねぎらったり、悩みを相談してもらいたい。今後の仕事が良好になるような関係を築きたい。

一見、相手のことを考えていそうな理由ですが、決定的に欠けているのは「部下がそれを望んでいるかどうか」です。

上司が部下の希望を聞いてあげてどうする?という声も聞こえてきそうですが、仕事ならともかく、飲み会はプライベートな時間。

今の時代、仕事の上下関係をどこまで押し付けるかは、最大限配慮すべき課題。

それを常に意識しておかなければなりません。

会社ぐるみで仲のいい人たちもいる

すれ違う上司と部下が多い一方で、会社によっては(あるいは部署によっては)、終業後はもちろん休日などプライベートな時間でも仲良く過ごす人たちがいます。

会社の本質はもちろん仕事をしっかり進めていくことですが、そこで働く人たちが良好なコミュニケーションを築き、ストレスの少ない時間を過ごせれば、こんなに幸せなことはありません。

しかし残念ながら、そういった幸福な関係性は、個人個人によっても違うもの。相性や趣味嗜好の違いもあるでしょう。

仕事は仕事、と割り切るのもいいですが、仕事以外にも「いい時間」を望むのであれば、「そういう会社」を探してみるのもいいかもしれません。

人生は長く、それに比例して、会社で過ごす時間も長いのですから。

こちらの記事も参考にしてください。

参考:派遣社員は飲み会をお断りしても大丈夫?スマートな断り方も覚えておこう

幸福な会社を探すなら、転職エージェントを利用するのが一番。
転職エージェントについては、こちらの記事も参考にしてください。

参考:転職が初めての人こそ上手に活用したい。転職エージェントは採用までの頼れるパートナー

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