面接マナーは完璧ですか?転職の面接で無知をさらさないために

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中途採用の社員が新卒よりも優れている点の一つは、入社後に社会人としての常識・非常識や基本マナーをレクチャーしなくてもいいことです。

転職の面接では、マナーをチェックされるのはもはや前提であり、そこでマナー違反や無知な振る舞いをしてしまっては、面接の内容以前に振り落とされることにつながります。

今回は、できて当たり前な面接時の基本マナーについて、あらためて確認する意味で紹介したいと思います。

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キャリアがある人ほどマナーを軽視してはいけない

社会人としてキャリアを積んできた以上、一般常識やビジネスマナーは身についているものとして厳しくチェックされます。意外なことに、マナーには自信ありという人でも、ふとしたことで不採用となることもあるのです。

キャリアのある人ほど企業側の期待も高いだけに、何か気になる点があった時の減点は大きくなってしまいます。面接担当や受付の人、案内してくれる社員の人たちが自分より明らかに年下である場合など、つい気がゆるんでしまうこともあるでしょう。そういう時こそ自らを引き締め直し、注意することが重要です。

応募先の企業に出向き、受付がいない場合(電話のみが置いてある会社など)は、まず出てきて応対してくれた社員の方にしっかりと好印象を与えることが大切です。その社員が若かったり、女性だったりした際に、つい油断してくだけた口調で話しかけたり、前職で部下や目下の人にしていたような態度で接することは、当然NG。その社員が採用担当と話をすることも充分あり得るので、一瞬でも気をゆるめてはいけないのです。

その会社の扉をくぐった時から、あなたは全員から注目されていると認識しなければなりません。面接慣れしていない人はもちろん、面接に慣れすぎている人も、どちらも注意が必要です。初心忘れるべからずの精神と、正しい面接マナーを再確認することで、間違いのない行動をするよう心がけましょう。

今さら聞けない面接の非常識な行為とは

知っているようで実は知らなかったり、自分では常識だと思い込んでいたことが間違っていたり。そういうことは往々にしてあるものです。

間違えやすい面接時の常識を、以下にまとめてみました。

会場に着くのは早い方がいいという「非常識」

面接会場に遅刻するのはもってのほか。誰もが余裕をもって家を出て、約束の時刻よりも早く会場に着いていることでしょう。

では、30分以上前に着いてしまったからといって、受付をすませ、控え室などで待たせてもらうという行為はどうでしょうか?

中には、それこそ熱意の表れであって評価されるべきことでしょう、という人もいるかもしれません。

ですが、それは相手のことを何も考えていない身勝手な行動だと受け取られます。あらかじめ決められた面接日時は、採用担当者らの都合も加味して双方で合意したもの。一方の都合だけで早めたり遅くしたりすることはあり得ません。時間の観念がないと思われても仕方ないのです。

約束の時刻の5分から10分前に受付をするよう、時間調整しましょう。

控え室での時間つぶしの「非常識」

時には控え室で待たなければならないケースもあります。誰もいない部屋であっても、だらけたり居眠りしてしまうことは言語道断(当然です)。
他の応募者が同席する際にも、会話などはしないのが常識です。

時間があるからと、スマホをいじってみたり読書することも避ける方がいい行為です。もしも何か読むとするなら、その企業の会社案内などの資料にとどめること。

リラックスすることも大事ですが、緊張感をもって臨んでいるかどうかという姿勢も見られているのです。

緊張とリラックスの両極端で臨むという「非常識」

面接担当者は、時に応募者をリラックスさせようと、フランクな態度で接してきたり、カジュアルな物言いをしたりします。その際に、こちらもそれに合わせてくだけた態度になってしまうことは避けたいです。

あくまで応募する側の態度は、真剣でなければなりません。相手は友達ではなく、そこは面接の場なのですから、カジュアルすぎるコミュニケーションは致命的な減点対象にもなります。

その一方で、相手がジョークや気軽な質問をしてきた時に、頑なすぎる態度で答えるのも考えものです。口元に軽い笑みをたたえながら、答える内容と口調はしっかりとしたものであることがベスト。

そういったバランス感覚も、コミュニケーションスキルの一つとして厳しくチェックされています。

書類をむき出しで提出する「非常識」

面接の場で履歴書や職務経歴書、作品などを手渡すケースもあるでしょう。その際は、決してむき出しのままで提出してはいけません。

正しい例は以下の流れです。

・あらかじめ封筒に入れたものを鞄に入れて持参する
・提出時になったら鞄から封筒を取り出す
・封筒の口を自分側にして、両手で手渡す

間違っても、スーツの胸ポケットから直接出して渡したりしないようにしましょう。提出書類はそれだけ重い意味を持つものだと理解していれば、軽くは扱えないはずです。

面接の基本マナーまとめ

最後に、面接時の基本的な動作と注意するべきポイントについて列挙しておきます。

1.会場到着

・あらかじめ地図で確認しておき、約束の5分から10分前に到着する。
・携帯やスマホの電源をオフにしておく。

2.受付

・受付の方に「本日○時に面接のお約束をしております、山田太郎と申します。採用ご担当の○○様にお取り次ぎをお願いします」と告げる。
・受付がない場合は、近くの従業員に「恐れ入ります」と声をかけ、上記のように名乗ること。

3.控え室

・控え室に案内してくれた従業員にもお礼を一言述べておく。
・控え室では基本的には静かに待つ。椅子に浅く腰掛けて背筋を伸ばして待つ。

4.入室時

・名前を呼ばれたらすぐに立ち上がり、「はい」と返事をする。
・ドアがあれば軽く2回ノックする。
中から「どうぞ」と言われてから、「失礼します」と声をかけて入室する。
・入室後はドアに向き直って静かにドアを閉める。後ろ手で閉めるのはマナー違反。

5.挨拶

・背筋を伸ばしてから、腰から30度から45度の角度でお辞儀する。
・「山田太郎です。本日はお忙しい中、面接のお時間を取っていただきありがとうございます」とお礼を述べる。
「どうぞお座りください」と言われてから着席する。椅子には浅めに腰掛け、背筋を伸ばしておく。

6.面接中

・話す時と聞く時は、相手の顔に視線を向けておく。必ずしもジッと目を合わせる必要はありません。
・相手の質問をしっかり聞き、意図を理解してから答える。あまりくだけ過ぎず、固くなり過ぎず、誠実に回答する。

7.面接終了

・慌てることなく立ち上がり、椅子の横に立ち、「本日はありがとうございました。よろしくお願いいたします」と言って一礼する。
・完全に体を起こしてから、出口に向かう。

8.退出時

・出口でもう一度向き直って「ありがとうございました」と一礼。
・ドアがあれば開けて体を出してから、向き直ってドアを閉める。音をさせないように注意。

9.会場を後に

・まだ従業員たちの視線があることを忘れず、背筋を伸ばして退出する。
・すれ違う人には軽く会釈しつつ、出口へと向かう。
・案内してくれる人がいる場合は、むやみに会話したりせず、最後にその人にもお礼を述べておく。

いかがでしょうか。基本といってもこれだけの流れがあり、すべてを完璧にするにはなかなか苦労する人も多いかもしれません。

繰り返しになりますが、30代40代と歳を重ねた人ほど、基本がおざなりになりがちになる傾向があります。

常に基本を繰り返すという真摯な気持ちで、減点されることのない面接マナーを、ごく自然に振る舞えるくらいまで骨身に沁みこませるように心がけてください。

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