自分はコミュニケーション能力が不足している。人間関係をうまく築くのが苦手だ。
そう自覚している人は大勢いることと思います。
しかし転職の際、必須となるスキルはまさにそのコミュニケーション能力。
コミュ力が足りない人は、どうやって採用面接でアピールすべきなのか。
今回はその1点に絞り込んで解説していきます。
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企業が求める人材にコミュニケーション能力は必須
人事担当者が「求める人材」について語る時、ほぼ全員が口にするのが、コミュニケーションスキルについてです。
新卒社員であれば、最初からコミュ力が満足なものでなくても、研修や実務・実際の現場などで徐々に身につけていけばいいと考えられます。
新卒で大事なのは、コミュ力を身につけようとする入社後の頑張りや積極性といったところでしょう。
ただ転職の際は、企業側もわざわざコミュニケーション能力に難有りの人を雇おうとは思えないもの。
社会人経験のある人は、コミュ力がないならないなりの対策が必須となるのです。
人事が重視するコミュニケーションスキルは「社内」における関係づくり
多くの経営者(採用の決定権者)や人事担当者が語る「コミュニケーション能力」には、厳密には2通りあります。
1つは、社外に対するコミュニケーション。一般のお客様などへの接客態度(BtoC)や、仕事で付き合いのある会社の方々との折衝や打ち合わせ(BtoB)などです。
そしてもう1つは、社内でのコミュニケーションです。
同僚、先輩、上司、部下、社内での様々な人たちとのコミュニケーションの必要性を、人事担当者は重視しているのです。
たとえば営業職でコミュニケーション能力をアピールしようと考えた時、社外への対応力について訴えることが多くなりがちではないですか?
「どんなお客様にも同じように真心こめて」
「相手の懐に飛び込むために地道な訪問を欠かさずに」
「顧客満足獲得のためにできることをコツコツと」
といった、外向けのコミュニケーション・アピールに重きを置いている方は多いのではないでしょうか。
人事の人たちは、社内でのコミュニケーションも同じように重要だと考えています。
営業職なら、社内の仲間たちとしっかりチームを組んでやっていけるのか。
総務など事務職なら、社員全員の顔と名前を覚えて、皆と会話しながら社員たちの調子など把握できるようになれるか。
開発職でも、開発スタッフで話し合うだけではなく、工場のラインの人たちに現場の問題点などヒアリングできるのか。
社内の動きを円滑にすることが、経営や業務をスムーズに進める基礎となる。日頃のコミュニケーションは、そのための潤滑油となるものなのです。
風通しが良い会社アピールもコミュニケーションの観点からは重要なポイント
会社の雰囲気を社員がアピールする時に、
「当社は風通しが良く、社員全員話しやすく相談しやすいのが特徴です」
といった内容を語るケースがよく見られます。
これも、社内のコミュニケーションが良好なことを示すものであり、入社を希望する人たちにも皆としっかりコミュニケーションを取ってほしいという願いも内包しています。
面接時には社内での関係づくりの重要性を忘れずに
結論が最後になってしまいましたが、面接でコミュニケーションについて語るなら、「社内」での関係づくりも踏まえた内容をアピールしましょう。
口下手でも、声が小さくても、それは「手法」の問題です。手法も大事なことですが、もっと重要なのは、きちんとその会社の一員として仲間とやっていける姿勢を見せることです。
コミュ力に優れた人でも、対外的なコミュニケーション・アピールはするものの、意外と社内向けの話は軽視していたりします。
本当の「求める人材」の大切な要素として、社内での良好なコミュニケーション構築ができる人、というものがある以上、そこのところを忘れてはいけないのです。
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