派遣社員として勤めながら、一人暮らしができるのかな？と思う人は多いのではないでしょうか。
心配の種は、主に年収など収入面のこと。そして派遣という働き方は、更新はあるものの期限が決まっているので、その点も不安に感じることもあるでしょう。
仮に一人暮らしはできたとしても、将来はどうなるんだろう…
派遣のままで、一人暮らしをはじめても大丈夫なのかな…
今回は、一人暮らしにかかる費用などの面から、注意しておくべき点や、派遣の仕事の将来性について解説していきます。
一人暮らしの支出を知っておこう
経済的にも人間的にも自立するということは、一人でもずっと生きていけるということ。
特に一人暮らしの場合は、収入と支出とを常に考え、赤字にならないような生活を続けなければなりません。
収入と支出がバランスよく成り立っていれば何の問題もないのですが、なかなかそうはいかないのが現実です。
参考までに、月々に必ず必要となる固定支出の項目と、突発的・何年かに一度は支払うことになる出費について、並べてみました。
＜毎月の固定費＞
・共益費
・水道光熱費
・通信費（スマホ、携帯電話）
・民間保険費（生命保険など）
・社会保険費（国民年金、健康保険など、自分で払わなければならない場合）
・交通費
・食費
・交際費（飲み代、外食など）
・消耗品費（生活雑貨、文房具など）
・化粧品代
・洋服代（靴やカバンなども）
・クリーニング代
・美容院代
・趣味の費用
・貯金
・仕送り（必要ある人のみ）
・奨学金、ローン返済（借りている人のみ）
・駐車場代（車を持っている人）
＜特別な出費＞
・火災保険
・引越し代（引っ越す時）
・家電買い替え費（壊れた時など）
・町内会費
・結婚式お祝い金
・医療費
・お見舞い費（知人のお見舞いなど）
・車検代（車を持っている人）
・修理費（車のトラブル時）
・運転免許更新費
細かい出費はこの他にもあるかもしれません。
一人ひとり収入は違うでしょうし、今住んでいる地域によっても生活の様子はずいぶん変わってきます。
上記の項目ごとの金額も変わってくると思うので、自分なりに数値を当てはめてみて、シミュレーションしてみてください。
想像以上に出ていくお金が多い、これじゃ足りない！と感じる人が多いのではないでしょうか。
特に地方の場合は、物価が都心部よりも低い一方で、どうしても自動車が必要で維持費がかかったりなど、個別の事情も考える必要があります。
人は、なんとなく不安だなと感じていることを、切羽詰まっていない時には放置してしまうことがよくあります。
お金の問題もそうです。急な出費ができてしまって初めて「これはやばいかも…」と思っていては、遅いのです。
大人であれば、将来のこともしっかりと考えておかなければなりません。
まして一人暮らしをする（している）なら、基本的にはすべて一人で解決しなければならないのです。
困った時に心の救いとなるのは、やっぱり貯金などのお金です。日頃から少しでも繰り越しておけるよう、収入アップと節約、両方から取り組んでいくことが大切なのです。
派遣なら生活レベルに合わせて仕事を選べる、と言うけれど…
年に1回は旅行がしたいから、通勤着にもおしゃれ着にも気を使いたいから、趣味のためにお金も時間も確保したいから…
自分の生活レベルに見合うだけの収入を得られる仕事や、残業が少なくてもそれなりの給料がもらえる仕事など、様々な条件を見比べた上で仕事を選べるのが、派遣のメリットでもあります。
ただ、大切なのは、目先のことだけでなく、ずっと将来のことも頭に入れておいた方がいいということです。
一般的に、年齢を重ねるごとに、選べる派遣の仕事の数は減っていきます。必要な資格を取得しておけば大丈夫！とは言っても、同じようなスキルを持つ人は年々増えていき、若い人もどんどんライバルとなってきます。
今は20代でトントン拍子に派遣先も決まるけれど、30代になり、40代になっても今の暮らしを維持できるのかな…
その先のことまで考えられないけど、自分の将来は大丈夫なのだろうか…
派遣という仕事の不安な点は、まさにそこなのです。非正規という不安定な仕事であるから、どうしても長い視点での生活設計がぼやけてしまうということです。
そのうちに結婚するから大丈夫、という道も、今の時代ではそれほど現実的ではなくなってきています。
周りに、それなりの年齢なのに独身という派遣社員さんはいませんか？その方たちの暮らしぶりは、どうでしょうか。
一人暮らしをするとなると、実家暮らしよりもはるかに大きなプレッシャーと向き合い続けることになります。
派遣から正社員に変わる道もあります
この先もずっと派遣社員として生きていくことに不安を感じたら、早いうちに、正社員登用の道も考えてみてはいかがでしょうか。
もちろん、正社員になりたい人が全員、願いが叶うわけではありません。正社員となるからには、派遣時代よりも大きな責任を担うことになり、仕事の質も高度になってくるケースがほとんどです。
しかしそれでも、期限のある働き方よりもずっと安定性のある毎日と、ボーナスや福利厚生など正社員ならではの優遇措置も受けられることになります。
仕事の負担は増えるかもしれないけれど、心の余裕は大きくなり、心配の種もうんと少なくなることでしょう。
可能性があるなら、正社員登用というチャレンジを目指すのも、将来のためには必要なことかもしれませんね。
心配な時は転職エージェントに相談してみましょう
正社員登用という狭き道をくぐり抜けるには、正確で使える情報をしっかりと入手しなければ話になりません。
ただ単に、自宅のパソコンやスマホで求人情報を眺めているだけでは、正社員にはなれないのです。
今できることは、自分一人でわけもわからず無駄な活動をするのではなく、効率的に、リアルな採用への道筋が描ける活動をするべきです。
そうは言っても、よくわからないよ…という人は、まずは転職エージェントに登録して、担当の人といろんな話をしてみましょう。
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