大企業を辞めたい人へ。転職の助走期間に何をしたかで将来が決まります

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多くのライバルの中から勝ち抜いて、せっかく入社できた大企業、大手企業。

社会的ステイタスもあるし、待遇もわるくない。でもどうしても辞めたい…転職したい…と悩んでいる人は少なくありません。

人によっては、辞めざるを得ない状況にあることも考えられます。

大企業の社員であることで守られているもの、大企業を飛び出すこと新たに手に入れられること、それらを天秤にかけながら最良の将来像を模索していくことになります。

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大企業を辞める年代で、その意味は大きく異なる

「大企業を辞めたい…」と考えている今のあなたの年齢によって、退職・転職するという意味は大きく変わってきます。

20代若手が大企業を辞めたい理由

新卒で入社して数年以内、まだ20代のあなたが大企業を辞めたい理由は、以下に挙げる事柄に当てはまるでしょうか。

・自分で本当にやりたい仕事が選べない
・会社の歯車の一つになってしまっている
・成果が自分の実績になるという実感がない
・上からの命令は絶対で自分の裁量で決められることがほとんどない
・理想のキャリアパスを築けている先輩が見当たらない
・転勤という恐怖が常にある
・社内派閥や出世レースに巻き込まれるのが嫌だ
・何をするにも稟議や会議で縛られるのがおっくう
・失敗を避けるためにチャレンジする文化がない
・自分がいなくても会社は回る
・将来は安泰であるという確証はない

昔の求人広告のコピーにこんなものがありました。

「あなたがいま辞めたい会社は、あなたが入りたかった会社です」

心から入社を切望し、必死で頑張ってそれを実現できたけれど、理想と現実のギャップに苦しんで今、転職を考える岐路に立っている。

実際に仕事をしてみなければわからなかったことが、数限りなくあるでしょう。大企業ならではのある種不条理なパワープレイや、大企業文化への違和感など、想像もしていなかったことも悩みの原因になっているかもしれません。

そして何よりも、若さという可能性にかける部分は大きいでしょう。自分が本当にやりたい仕事、目指したいポジション、かなえたい夢、それらを実現するためには大企業であろうとなかろうと関係ないという考え方です。

あるいは、周りに意識の高い人間が多すぎて、疲れてしまうということもあります。同期の競争、部署内の競争、社内全体での成績はどうなのかといった、四六時中競わされている環境に慣れない人も必ずいます。

今いる場所から逃げるのではなく、新しい自己実現できる環境へのステップアップ、そのための転職だという理由は、20代のうちなら問題なく通用します。未来への可能性には、企業側も期待するところが大きいからです。

大企業ならではのメリットはいくつもあります。平均よりも高い収入、恵まれた福利厚生、マニュアル通りとはいえ成功がほぼ約束されたシステム、やみくもに新規顧客を獲得しなくても大丈夫という安心感…。まだまだ多くのメリットに守られていることは、おそらく今の大企業を辞めた後に気付くはず。

ただ、それらを投げ打ってでも自分を変えたい、今いる環境を変革したいと思うのであれば、行動は早く起こした方がいいでしょう。転職市場で「若さ」を武器にできる期間は、限りがあるからです。

キャリアやスキルも大事ですが、若手のうちは仕事への意欲やポジティブな姿勢が優先されることも多いです。

大企業を辞めたい理由が、自分では解消できないものであれば、次への扉を開けるタイミングだと言えます。

35歳以上ミドル世代が大企業を辞めるということ

脂ののったミドル世代が大企業を辞めるケースというのは、大きく2通りあると思われます。

1つは、キャリアアップを別の会社に望む場合。今いる環境での業務面や待遇面での頭打ちが見えてきて、外の世界で自らをさらに大きく飛躍させるという野望と希望に満ちたケースです。

前向きな気持ちでの転職であるため、キャリアやスキルに関しては今の会社を離れても充分にやっていける自信があるのが前提です。現在はリーダーとしての立場である方も多いでしょう。

それなりに悩むことのあった20代を乗り越えて、着実に、時には貪欲に実績を作り上げてきた結果が今の地位を築いているはず。

それらを一旦リセットして次のステージに挑みたいというからには、それなりの勝算と、周到な事前準備が欠かせません。

収入アップを目論んではいるが、本当にそれが実現できるのか。同業種に転職する場合、前職(今の職場)と競合する事態にもしっかり対応できるか。

キャリアアップであるからには、今と同等かそれ以上の規模の大企業になる可能性も大いにあります。企業文化や仕事のスキームに馴染めるか。その中で、どれくらい自分の色を出して攻めていけるのか。

実際には転職してから考えるべきこともあるかもしれません。ただ、希望が100%叶う転職はまれです。常にリスクヘッジをしておくことは、仕事と同じ。

助走期間のうちにどれだけ準備・下ごしらえをしておくかが、ジャンプした時の成果に影響してくるのです。

もう1つのケースは、志半ばでその会社を去らざるを得なくなった場合です。自分の成績不振や失敗・失態だけでなく、会社都合でのリストラの可能性は低くありません。

このケースはあれこれ迷ってはいられません。早急に次の転職先のアタリをつけるために行動すべきです。

これまでに培ってきた人脈を頼ろうとする人もいるかもしれませんが、ミドル世代のコネ入社はその良し悪しが若い頃よりも顕著に出てきます。いざ転職してみてから肌に合わなかった、事前に聞いていた待遇と違う、思っていたような仕事のやり方が通用しない、など、不都合な状況になった場合でも逃げ場がありません。コネを利用するということは、それに見合う以上の働きを求められていることも多いのです。

上記のポジティブな転職のケースと同様、自分の望みが100%かなう確率はこちらのケースの方が低くなるでしょう。それを見越した上で、現実的な路線をまずは認識しておくことです。

転職後の収入の相場、ポスト、これまで通りのやり方で勝ち上がっていけるのか、できない場合はどう対応していくのか、まずは考え得る最低のラインをベースとして、そこにプラス要素を上積みしていくと心が折れることも少なくなります。

心ならずも選ばざるを得ない大企業からの転職は、今までよりも少しハードモードな経験を積む期間だと考えておきましょう。

大企業から中小企業へ転職する時の注意点

今まで築いてきた仕事のやり方や、自分の中の核となっていた考え方まで、180度変更しなければならない。そんな可能性があるのが、大企業から中小企業への転職です。

今まではきちんと役割分担ができていて、戦略を構築したり全体をディレクションしたりする立場であった人でも、小さな会社に転職するとそれらの仕事に加えて資料集めや先方担当者との日々の打ち合わせなど、部下がやっていたような仕事までこなさなければならないケースが出てきます。理由は単純に人員が大企業ほど多くないから、です。

また、大企業ではプロジェクトを構成する社員たちが皆等しく高いクオリティを持っていたり、それぞれがスペシャリストとしてのスキルを持っていたりして、互いに高めあい成長できる土壌があったでしょう。中小企業になると、社員の質には大きな幅があり、極論すると何もできない社員とも同じチームプレイをせざるを得ず、一蓮托生というにはあまりにも頼りない集団となるケースも少なくありません。

これまでに相手にしたことのないような異質な部下や、突飛で突出した強烈な個性の上司などと共闘することもあるのです。

同じレベルの入社のハードルをクリアしてきた大企業の社員と、あらゆる方法で入社してくる中小企業の社員との違いの一つです。

収入をはじめとする待遇面でも大きなギャップを感じることがあります。企業規模が小さくなるのだから、収入ダウンも受け入れると思ってはいても、たとえば1000万円が半分になることを予想している人はほとんどいないでしょう。しかし中小企業での収入相場は大企業のそれとは大きな開きがあるのも事実。相場と希望(それも最低限の)との乖離が大きいということは、転職活動をスタートしたら真っ先に確認しておくことです。

転職エージェントを活用して情報収集を図ろう

大企業を辞めることは大きなリスクを伴うとともに、まったく新しい世界に挑むことでもあります。

中小企業やベンチャーに入るとなればなおさらそれを実感することでしょう。

似たような経験をしてきた知人や、転職エージェントの力を借りて、可能なかぎり生の情報を集めて対策を練っておくことが重要です。

新しいキャリアのスタートは、そこから始まっているのです。

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