もう歯科衛生士を辞めたい。一生続けられる資格・仕事を本当に捨てますか?

大学(短大・専門学校)の養成課程を経て、歯科衛生士の資格を取った。卒業して、希望どおり歯科衛生士として働けるようになった。

でも、いざ実際に働いてみると、思いもしなかったことが多すぎて、職場に行くのが辛い。

朝起きるのがとても嫌だ。休みたい。このままサボってしまいたい…

歯科衛生士という立派な仕事であっても、働く環境や個人の適性などによって、どうしても辞めたい、続けられないと思ってしまう人はとても多いです。

一説によると、新卒の歯科衛生士のおよそ4人に1人は3ヶ月以内で辞めてしまうと言われています。

ただ長続きしない人ばかりが歯科衛生士になったわけではありません。そこには、それだけの理由があるということ。

歯科衛生士を辞めたい人は、これからどうしたいのか。泣きたくなるくらい出勤したくない毎日を、どうすれば変えていけるのか。

この記事が、そんなあなたのより良い明日のために、少しでもヒントになるような内容となれば幸いです。



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歯科衛生士の何がそんなに嫌なのか

今の仕事のどんな点が嫌なのかを客観的に知ることで、今後の働き方や、新しい展開について見えてくるものがあります。

まずはどうしようもなく嫌になる理由・内容をピックアップしてみました。

人間関係がうまくいかず吐きそう

歯科衛生士はおよそ9割が個人で開業している歯科医院勤務となっています。

スタッフ数が少ない歯科医院の場合、院内での人間関係を良好に保っていくことは、何よりも優先すべきことになります。

相性の良い・悪いは誰にでもあります。世代間のギャップや、好みの違い、育ってきた環境・文化の違いなど、コミュニケーション次第で解決できる部分もありますが、それがかなわわないことの方がむしろ多いかもしれません。

勤務時間中、常に嫌な相手や苦手なスタッフが視界に入っていることのストレスは、はかり知れないダメージをもたらします。そうそうトイレや休憩室にこもってもいられません。

そんな時は「仕事」と割り切って乗り切れるかどうかがポイントとなります。

人間関係がこじれすぎて業務に支障をきたすようになったり、日常生活にも影響を及ぼすような精神的なダメージがあるとしたら、あまり我慢するのは得策ではありません。

日常的にセクハラにさらされている

女性が多い職場で、院長(男性)が王様のように振舞っているケースでは、パワハラ・セクハラに悩む人も多いです。

雇用主でもあるのでなかなか逆らえず、必死で耐え忍んだり、人知れず悩みを抱え込んで不安定になってしまうこともあり、本来はひどくならないうちに何らかの対処が必要。

相談できる人がおらず、我慢できない場合は、その職場を離れることも選択肢の一つとして心に留めておきましょう。

また、患者からのセクハラも日常茶飯事です。白衣の女性が身近でケアしてくれることに、勘違いしたりする男性も多く、中には確信犯で非常識な行為をする人もいます。

こういったケースは、黙っていてはいけません。その場できっぱりとはねつける、きちんと拒む、明らかな意思表示をすることが重要です。

歯科医の中には、患者を優先するあまり、スタッフ(女性)にセクハラ行為を容認させるような言動をとる者もいたりします。そういった場合も、早々に見切りを付けてしまう方が、自分のためになります。

患者の傲慢さが目に余る

常に人間を相手にしている仕事であり、口の中のケアという非常にデリケートな業務を続けることは、たとえ慣れていったとしても大きなプレッシャーになることもあります。

患者を選ぶことはできないため、患者の不安がスタッフへの不平不満につながったり、思いもしないクレームや悪態をつかれてしまうこともあるでしょう。

あくまで冷静に対応するのであれば、カルテなど業務記録をしっかりとつけておくこと。治療内容や今後の方針、それを患者にしっかり説明したかどうか、その日の会話の内容などもメモしておくと、患者側の勘違いクレームがあった時にもクレバーな対応が可能になります。

スタッフのレベルが違いすぎて無理

特に最新設備を備えた、見た目も美しいクリニックでは、歯科医・歯科衛生士のスキルレベルも相応に高いものが求められる傾向があります。

患者も保険診療より自費診療にかけることの方が多いなど、高品質な診療・治療であることが前提となり、そのレベルに達していない場合は働くこと自体が辛くなってしまいます。

治療以外でも注意すべきこととして、ホコリ一つないほどの清潔さを保つための院内の清掃、患者への言葉遣いからはじまる礼節を極めた対応、常に清潔感と安心感・女性らしさを与えるような身だしなみ…

「綺麗なクリニックで働きたい」とは誰もが願うことですが、本来の医療スキルを偽り、本当の自分よりも背伸びして入ってしまうと、周りに着いていけないことが想像以上のストレスとなって押し寄せてくるのです。

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歯科衛生士とはこんな仕事

現役の歯科衛生士の方であれば当たり前のことばかりになりますが、おさらいとして書いておきます。

歯科衛生士の仕事内容

歯科医師の治療を補助する業務を行うのが、歯科衛生士です。

具体的な仕事内容は、以下のようなもの。

・診療補助(口腔内の汚れを取り除いたり、薬を塗布する)
・予防処置(歯石を取り除いたり、フッ素を塗布する)
・保健指導(歯みがきや食事についての指導を行う)

歯科衛生士は国家資格です。資格を持っていない歯科助手は、口腔内のケアは一切できません。

歯科衛生士になるには

養成課程のある大学・短大・専門学校の課程(3年)を修了して、国家試験に合格することが必須です。

歯科衛生士国家試験は、ここ10年ほどは平均合格率が95%前後と高く、日頃の勉強をしっかり行っておけば取得するのにそれほど苦労することはないでしょう。

歯科衛生士の収入

平均年収は正職員の場合およそ360万円ほど。パートの場合は時給1200円から1500円程度が相場です。

もちろん、働く職場や環境によって大きく変動します。

歯科衛生士に向いている人

患者の口腔内をケアする仕事であり、医療器具を使って丁寧な作業をすることになるので、手先が器用さはある程度必要です。

また、「歯医者に来る」というだけで異常な不安感を抱く患者も多いため、その気持ちを和らげて、リラックスさせてあげる雰囲気づくりも重要になります。そういった社交性や、コミュニケーション能力も備えていると役に立ちます。

歯科衛生士のメリットとデメリット

メリット

資格を取得しておけば、いつでも歯科衛生士として働けるのが大きなメリットです。

正職員(正社員)、契約職員(契約社員)、パートなど、自分のライフスタイルに合わせてその都度働き方を変えることもできます。

歯科医院はコンビニよりも多いと言われており、どこも人材不足なため、結婚や出産・育児などで一旦仕事を離れても復帰するのは比較的簡単です。

女性にとっては、結婚・出産後も働ける職場であり、一生の仕事としてもやっていける、とても重宝されている一面もあります。

ただ前述のように、勤務する医院・病院によって待遇や雰囲気が大きく異なるので、自分にとってベストの職場を選ぶことがより重要になってきます。

働く場所は、歯科医院だけではなく、介護施設や保健所、幼稚園・保育園、診療所、訪問歯科など、どんどん幅広くなっていることもメリットの一つ。

ますます歯科衛生士のチカラが必要とされている社会になってきているのです。

デメリット

やはり職場によって環境が天と地ほど変わってしまう、というのがデメリットになります。

同じように歯科衛生士として業務をこなしていくことに変わりはないのですが、給与やボーナスをはじめとした収入面、休日の取りやすさ・取りにくさ、業務以外の仕事を任される辛さなどは、個人経営の医院が多いだけに働いてみないとわからない部分も大きいもの。

新しい人がすぐに辞めていく、いつも求人を行っている、そんな歯科医院はあらかじめチェックして避けるべきです。

また女性が多い職場ならではの人間関係も、こじれてしまうと厄介なもの。気配りや気遣いを必要以上にしていかなければならないという点も、デメリットの一つと言えます。

特に小規模の医院でスタッフも少人数の場合は、スタッフ間のコミュニケーションが円滑でなければ業務どころか1日のすべての時間が苦痛そのものになってしまいます。

この人とは相容れないと思った時に、しっかり対応できるよう頑張るのか、早々にその職場をあきらめるのか、何よりも自分のために結論は早めに出した方がベターです。

歯科衛生士の待遇にも影響ある?設備機器の新調or使い回し

厚生労働省の研究班の調査によると、歯科医療機関の半数以上が、歯を削る医療機器の使い回しをしていることがわかりました。

たとえば歯科医が使用するハンドピースは、本来は患者ごとに厳密な交換が必要とされるもの。高圧蒸気を発生させるオートクレーブで細菌やウィルスを死滅させることも必須です。

しかし調査によると、患者ごとに交換している歯科医療機関はおよそ半数。残りの半数近くは、「血液が付いた場合」「感染症患者とわかった場合」に交換、「消毒液で拭く」だけというところも多く見られました。

高機能の設備機器は、当然費用も高くなります。オートクレーブと必要な機器を導入(交換)すると300万円以上になることも。

そのため歯科医によっては、導入をためらうことも多く、その結果として歯科医や歯科衛生士への院内感染も問題となってくるのです。

あまりにも経営を優先させ、安全対策を怠っている歯科医療機関は、こういったリスクもありえます。

設備導入を怠るのもダメですし、反対に導入に予算を取られるあまりスタッフへの人件費に影響が出るのも困りもの

今自分が働いている職場がそういった傾向が見られるのであれば、自分で自分を守るために環境改善を訴えるか、もしくは職場を変えることも検討すべきでしょう。

辞めてもすぐ次が見つかるのが歯科衛生士

前述のように、歯科衛生士は全国的に人材不足な仕事です。今の職場を辞めても、そんなに間を置くことなく次の職場を見つけやすい仕事と言えるでしょう。

そのせいもあって、一つの職場に長く勤め続ける歯科衛生士はむしろ少数派といえます。

また、歯科衛生士としてのスキルは現場をこなすことで着実に積み重なっていくので、職場を代わっても(新しい設備機器への慣れや対応の大変さはあるものの)すぐに仕事をこなせるようになります。

逆にマイナスとなるのは、勤務期間が短いと賞与などへの反映度が低いということ。歯科衛生士として長年働いていても、今の職場での期間が短ければ、なかなか収入も上がりにくいでしょう。

とはいえ、歯科衛生士という仕事自体は一生続けられるもの。資格はあなた自身を誇れる立派なものなので、その仕事自体が嫌になったわけでないのなら、長く働くことを念頭に日々を重ねていくことです。

もしも歯科衛生士を辞めたくなったら

資格を取得して、一生働ける仕事を持っていることは、人生においてとても大きなアドバンテージになります。

ただ、その資格・仕事が自分に合わないのであれば、言葉はわるいですが宝の持ち腐れになってしまうもの。

本当に歯科衛生士として働くのはもう辞めるのか、冷静に考えてみて、それでも新しいステージに進みたいという方は、転職のための準備をしていくことになります。

歯科衛生士から違う業種・職種に挑むことは、キャリアチェンジになります。新しい別の業界のことは、まだよくわからないというのが正直なところ、ではないですか?

そんな時は、迷うことなく、転職のプロに相談してみることが重要です。

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転職エージェントについて、こちらの記事も参考にしてください。

参考:転職が初めての人こそ上手に活用したい。転職エージェントは採用までの頼れるパートナー

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いきなり「もう歯科衛生士を辞める!」とまではいかなくても、たとえば信じられる友だちに相談してみる、あるいは転職のプロであるエージェントに話を聞いてもらう、というところからはじめてもいい。

ただ、時間が過ぎていくのをそのままにしておかないで、まずはできることから始めてみるのです。

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