長く会社勤めをしていても、全員が全員、充実した仕事を任せられるわけではありません。
中には、若手や中堅社員の突き上げをくらって、意に沿わないような窓際仕事を押し付けられているベテラン社員もいるでしょう。
あるいは、上司に恵まれずに、仕事を与えられずただ座っているだけのぞんざいな扱いをされている方もいるかもしれない。
いわゆる「社内ニート」になってしまっている状態です。働きたいという意欲のある方にとって、何より辛い立場です。
しかし、そんな不遇な状況を打破する方法があります。
働き盛りの時代を無駄に過ごさないためにも、1日でも早く社内ニート、社内失業状態を脱出しましょう。
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社内ニート脱出法。仕事を干されている時こそやるべきこと
あなたがまだ若い新人社員であれば、仕事ができないルーキーとしての自分を自覚し、それこそあらゆる社内の雑用を積極的にこなしていくことで、認められるかもしれません。
あるいは、できないながらも懸命になりふりかまわず仕事を覚える姿勢を見せることで、将来性も考慮してあらためて状況が改善される可能性もあります。
しかし、ベテラン社員であるほど、そういった愚直な対応策は行いづらくなってしまっているものです。
長年勤務した会社で、ゴミ出しや雑巾がけからやり直すようなことは、本人もその周りの人にとっても、厳しいものがあります。
ならばどうすればいいのか。
残念ながら、社内ニート状況をすぐに脱却できる特効薬的措置はありません。
できることの最大限を実直にやり遂げながら、小さなチャンスを積み上げていくことが、結局は社内ニートから抜け出す一番の有効策になります。
1.ノルマ+αの実績を重ねる
自分に任されているのが窓際仕事であるならば、その仕事自体はおそらく時間をかければ(あるいはさほど時間を要しなくても)やり遂げられるものでしょう。
その上で、自分にできる+αの仕事を探し出し、あるいは創り出して、実行していくことです。
といっても、勝手に営業をして数字を取ってくるとか、馴染みのクライアントに話をするとか、そういったことではありません。
(それらの行為は、「勝手にでしゃばるな」と逆効果となる場合が多いです)
効果的なものの一例は、社内の作業の効率化を進めるアイデアを形にしていくことです。
顧客のファイリングを誰もが使いやすいようにレイアウトしなおしたり、お客様との打合せ議事録フォーマットを作成したり、ちょっとしたことを提案していくのです。
社内ニート、仕事を干されて暇な状態、という立場を最大活用して、たっぷりと時間をかけて、ここぞとばかりに社内の無駄を見つけていきましょう。
目に見える貢献をしていくことで、少しずつでもあなたへの好評価を集めていく。
社内ニートという場所に置いておいたら、やっぱりもったいない、と会社に認めさせていきましょう。
2.頼まれたことは絶対に断らない
悪意のある社員は、社内ニートであるあなたに、あえて嫌な仕事や頼みごとを押し付けることがあります。
しかしそこで、あれこれ理由をつけて断ったりせず、全部引き受けて完璧にこなすように努力しましょう。
これは、なかなか心を強く持っていないと厳しいことです。引き受ける内容もいろいろあるでしょうが、何よりも自分が下に見られているという状況を自ら受け入れることが前提となるからです。
もしも、頼んでくる相手が自分より年下の社員でも、自分よりはるかに仕事ができないくせに世渡りだけで生きているような輩でも、グッとこらえて飲み込んでください。
そして、依頼された事柄をミスなく、できれば依頼された以上のクオリティで対応するのです。
相手が期待しているのは、あなたの失敗です。「こんなこともできないんですか!」と、罵倒することが目的であったりします。
そんな策略にはまることなく、粛々と大人の対応で依頼案件をこなしていくことで、逆に相手へのダメージを与えられるのです。
今の辛い状況を耐え忍び、そのうち絶対に見返してやるという反骨心を胸に、誇りをもって対峙していきましょう。
3.同じ境遇の人に優しくする
もしも自分と同じように、不遇な立場に据え置かれている社員がいた場合は、見て見ぬふりをせずにコミュニケーションしていくことを意識しましょう。
あなたがそうであるように、別の人も、納得できない理由で今の状況に置かれているかもしれません。
同類相憐れむ、といった風評が聞こえてきても無視です。むしろ、弱い立場であるからこそ、その会社の嫌な部分、隠れた膿のようなわだかまりが見えてくることもあります。
そういった気づきを情報共有したり、お互いにできること(上記の1.で実行することなど)を協働したりして、自分たちならではのつながりを作っておくのです。
自分は孤独ではない、ということを実感するとともに、どんな状況下でも他の誰かとコミュニケートして何かを実践しているということを、社内の誰かは絶対に見ています。
そしてそれを見つめていたり、後で評価したりするのは、人事権を持つ経営層であることが多いのです。
4.別の道を探す
いろんな前向きな社内ニート脱却策を試してみても、どうしても状況が改善しないことも、残念ながらあります。
そんな時は潔く、今ある場所とは別のところに移り変わることを決断しましょう。
社内ニートであれば、次のステージへと進むための準備期間は、充分にあります。
在職中に、今の社内の仕事環境、つまりネットや各種資料なども(周りに気付かれないように)しっかりと活用して、用意を進めていきましょう。
不条理な理由や意に沿わない強要などで、自分本来のスキルを発揮できない状況は本当にせつないものです。
ブラック企業でめちゃくちゃな残業は心身が蝕まれていきますが、何もやることのない、何も期待されない社内ニート状態も、精神的には相当ハードです。
心の平安を取り戻し、自分のプライドを取り戻して、健やかな毎日を取り戻すために、転職活動のギアを上げていきましょう。
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転職エージェントについて、こちらの記事も参考にしてください。