タクシードライバーは世間的にあまりイメージの良い仕事ではないと思われています。
「リストラされたら、タクシーの運転手だな…」「転職に失敗したらタクシードライバーになるしかないか」などというサラリーマンのつぶやきも、珍しくありません。
また、タクシー業界のことをあまり知らない人たちは、「タクシー会社はブラック企業」「タクシー運転手は夜も寝ないで働いている」といった話をよく耳にします。
果たして、タクシードライバーは噂の通り、厳しい仕事状況なのでしょうか?
実際はそんなことはありません。いい転職と、正しい働き方を実践すれば、タクシードライバーとして前職よりも高い給料を得ることだって充分可能なのです。
今回は、タクシードライバーという仕事について解説し、その実態を明らかにしてみたいと思います。
Contents
タクシー運転手の仕事内容
タクシードライバーの仕事は、文字通りタクシーの運転です。お客様を目的地まで安全にお届けするという、とても単純ですが、やりがいのある仕事です。
「運輸業」ではありますが、「サービス業」という面も持っています。お客様を乗せるにあたって、心配や不快な気持ちにさせないような気配り・対応力・そして安全な運転技術が求められます。
必要なのは、地域の道路(地図)を充分に把握している、道路状況に応じて臨機応変に対応できる、といったドライバーとしての知識や技術。そして、どんなお客様にも対応できるコミュニケーション能力という、2つのスキルを併せ持つことが重要になります。
独特の勤務体系
タクシードライバーの勤務体系で特徴的なのが、隔日勤務という働き方です。これは、1度に16時間(2日分)をこなしてしまうもので、朝の8時からスタートすると夜中の12時までが勤務時間(もちろん休憩もはさみつつです)。そして翌日は休みとなります。この働き方だと「月間休日が17日」になるなど休みが多く取れるので、趣味やプライベートの時間を充実させたい人にはうれしいワークスタイルになります。
一般のサラリーマンのように昼間に働く昼日勤、電車やバスがなくなった深夜に働く夜日勤という勤務体系もあります。短時間で高収入を稼ぐなら夜日勤が適しています。
歩合で稼げる給与システム
タクシー会社は歩合制を採用しているところがほとんどです。お客様を乗せれば乗せるほど稼げることになります。歩合の比率は会社ごとに決められていますが、概ね50%、中には60%という会社もあるようです。
売上をアップさせるには、客単価を増やす(長距離のお客様を乗せる)か、乗車回数を増やすことになります。そのためには、いかに効率よく運転するか、稼げるポイントを回るか、といった戦略も必要となってきます。
最近では、お客様が乗車しやすい場所をAI(人工知能)で予測し、実験と検証を繰り返しているタクシー会社もあるようです。将来的に、より高額を稼ぎたいなら、こうした最先端技術を採用するタクシー会社に転職するのも重要なポイントになりそうです。
タクシー運転手という仕事のメリット・デメリット
上記で述べているように、タクシードライバーは歩合制のため稼げる人は月に50万、60万といった高給を得ることができますが、中には薄給の運転手もいます。
独特の勤務体系で休みが多い人もいれば、一般サラリーマンのような働き方の人もいます。
本当のところ、タクシードライバーという仕事のメリットやデメリットはどういうものなのでしょうか。
タクシー運転手のメリット
タクシードライバーは正社員であることがほとんど。安定した身分でありつつも、働き方はある程度自分で選べ(隔日勤務、昼勤、夜勤など)、お客様を乗せていない時間は自分の裁量で自由に使えます。仮眠をとったり、飲食したり、極端な話スマホでゲームしていても(ばれなければ)何も言われません。
本気で稼ぎたいのであれば遊んだりはできないでしょうが、息抜きの機会は多く、集団行動が苦手な人やマニュアル通りに働かなければならない仕事に比べると、その部分でのストレスは少なくてすみます。
一人の時間が好きな人や、サラリーマンが嫌で仕方がない、という人にはうってつけの働き方とも言えます。
ほとんどのタクシー会社は学歴で不採用となることはないと言われています。また未経験でも運転免許があれば、採用される可能性もかなりあります。
タクシードライバーの平均年齢は高く、20代30代の人は重宝されるとも言われています。
また最近は女性ドライバーも増えてきており、女性の方でも採用に不利ということはなくなってきています。
ただし、大手のタクシー会社ほど、社会人としてのマナーや事故歴の有無など、今まで見過ごされがちだった部分も重視している傾向があるとのこと。誰でも入社できる、と高を括るのはやめておきましょう。
歩合制を目一杯活用すれば、タクシードライバー1本で充分すぎるほどの収入を得ることが可能です。毎日の運転自体がスキルやノウハウの蓄積に直結するので、稼げるチャンスを増やしていくことも期待できます。
また休日が多いため、副業をするにも適していると言えます。副業がNGな会社もあまりなく、副収入を得ようと思えば休みの間に好きなだけ打ち込めるのです。
運転手のかたわらで投資をしてみたり、インターネットでブログを作ってみたり、趣味と実益を兼ねた副業をしている人も少なくないようです。
タクシー運転手のデメリット
メリットとともに、タクシー運転手のデメリットもしっかりと把握しておく必要があります。
隔日勤務の16時間労働は、稼げる一方で非常に体力的・精神的に疲労度が増す働き方でもあります。
若い頃ならぐっすり眠れば戻った体力も、歳を重ねるごとにだんだんと回復力は衰えてきます。自分の体と相談しながら、少しでも負担の少ない働き方をするよう考えなければなりません。
自分でいくら気をつけていても、交通事故のリスクは付いて回ります。油断すると交通違反ということも起こしてしまうことがあります。
また多くのお客様を乗せることになるので、対人トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。
優良なタクシー会社であれば、事故の際の補償や負担を会社で持ってくれますが、零細タクシー会社や悪質な場合だと、個人にその負担を押し付けるケースもあります。
そういった点は転職時にも必ずチェックしておきましょう。
事故やトラブルを未然に防ぐために、交通ルールの順守は当然のこと。さらにお客様への気遣いを心がけ、失礼のないよう、またストレスを与えないような接客をしていくことがポイント。
タクシー運転手は割りのいい仕事になり得る
ブラックな仕事だ、給料が安い、などというイメージもありますが、結局は個人の頑張りや仕事のやり方次第の部分があり、またタクシー会社自体の良し悪しもあるため、一概には言えません。
ただ、しっかりした会社に属し、努力しているドライバーにとっては、人並み以上の稼ぎが実現できて、リストラの心配もない、自由な仕事だということ。
仕事をなくして仕方なく、タクシー運転手になるしかないか…なんて考えずに、自ら積極的に、働きがいのあるタクシー会社を探してみるのもおすすめです。
ハローワークでもタクシー会社の募集は比較的見かけまずが、体のいい採用の売りことばだけに踊らされず、しっかりと会社の内面や従業員の様子、福利厚生などをチェックしておきましょう。
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