広告クリエイティブへの転職は狭き門。しかし未経験から這い上がれる方法もある

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広告業界のクリエイティブ職、テレビ業界の制作職など、一般に「クリエイティブ」と呼ばれる仕事はとても華やかなイメージがあります。

クリエイティブディレクター、コピーライター、デザイナー、Webディレクター、演出家などなど、その肩書き(職種)を聞いただけでも「なんだかすごく楽しそう」「憧れの仕事」と感じてしまう人も多いことでしょう。

人気の仕事であるだけに、それだけ転職のライバルが多いのも事実です。

しかし、クリエイティブ職はいわゆる営業や事務職といった仕事とは異なる、一種独特な転職方法・入社方法があるのです。

今回は、特に広告業界のクリエティブ職への転職に絞り込んで、解説していきます。



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広告クリエイティブへ転職するための王道と抜け道

広告業界も、クリエイティブ関連の仕事も、まったく経験がないという場合。

そんな未経験の人が広告クリエイティブ職に就きたいと思っても、スムーズに成功するかと問われれば、「ほぼ不可能です(ただし何も準備をしない場合は)」と答えます。

不可能を可能にするには、クリエイティブ転職に特化した対策を取る必要があります。

以下に、その方法を紹介していきます。

「いきなり大手」ではなく、「まずは中小・制作会社」を狙う

大手広告会社のDやHのクリエイティブ職に就くことは、非常に難しい。未経験者では、(よほどのコネがない限り)不可能でしょう。

ただ、規模の小さな代理店や制作会社に注目すると、欠員があった場合などに逐一募集をすることもあり、入社のハードルはグッと低くなります。

広告業界では、業界内での転職(会社を変わること)は珍しくありません。

よくあるケースとしては、

(1)小さな制作会社に入社して経験を積み、中規模の代理店に転職してそこでも成果を上げ、さらに大きな代理店に移っていく。

(2)地方の代理店で頑張って、東京や大阪などの代理店に転職する。

といったケースが見受けられます。

入社した会社でキャリアを積み、クリエイター個人の実績や認知度が上がると、制作会社から代理店へ転職していくこともスムーズになります。

クリエイティブの海を泳ぐ「出世魚」のような軌跡をたどる人も大勢いるのです。

公募の広告賞を獲りにいく

まずは小さな会社で仕事を覚え経験を重ねていくことが基本パターンとするなら、イレギュラーな方法で転職を成功させる人もいます。

その一つが、広告賞を獲ること。

広告界には一般の人でも応募できる広告賞がいくつもあり、有名な広告賞を受賞した場合は転職を有利に進めることが可能です。

ただし受賞することは、むしろ「普通に」転職することよりもはるかに困難です。

賞には、本職のクリエイティブ職の人たちもどんどん応募してきます。いわばアマチュアがプロと戦って勝つ必要があるのですが、ごくまれに、「素人」的な視点で制作された作品が予想外の評価を受けることもあったりします。(本当に、まれですが…)

ネームバリューのある公募の広告賞といえば、まず浮かぶのが以下のもの。

朝日広告賞

読売広告大賞

毎日広告デザイン賞

それぞれ新聞社が主催する、歴史ある公募広告賞です。毎年非常にクオリティの高い作品が集まることでも有名です。

これらの受賞歴があると、転職の際にも有利にはたらく可能性は高いでしょう。

余談ですが、上記の3大広告賞を同じ年に制覇した人はまだいません。しかし過去に、読売広告賞グランプリ・毎日広告賞最高賞・「準」朝日広告賞と、非常に惜しいところまで行った人はいました。

宣伝会議賞

「宣伝会議賞」は広告のコピーのみの公募の賞です。日本最大の公募コンテストとして有名で、2018年には50万本に届こうかという数のコピーが集まりました。

コピーライターを目指す人は受賞をぜひとも狙いたい賞です。学生や、広告業界以外の人も、数多く受賞・入賞しています。

ただ、転職の際に有利になるかどうかは未知数。上記の新聞広告賞よりも可能性は低いかもしれません。

上記以外にも大小様々な公募コンテストはありますが、広告業界自体に「賞」がとても多いため、一つや二つの受賞歴、マイナーな賞の受賞歴では、あまり役に立ちません。

クリエイティブ転職を有利に進めるには、賞をいくつも受賞するくらいのレベルが必要です。

キャリアが生かせる仕事を探す

異業種からの転職でも、前職のスキルや経験次第では、かえって重宝されることもあります。

たとえば、自動車メーカーで営業をしていた経験があれば、自動車関連の広告をつくっている広告会社への転職も有利になるケースがあります。商品のことを何よりも知っているということが、クリエイティブではアドバンテージになるからです。(それが全てではありませんが…)

ポイントは、入社したい代理店や制作会社がどんなクライアントの仕事をしているかを、事前にチェックしておくこと。

その会社が手掛けている仕事に、自分の経験が生かせる分野があれば、そこを前面に押し出しながら自己アピールをすることで、他の人と差別化が図れます。

また、昔の話になりますが、若き日の糸井重里さんは、転職の面接時に、とある実際の新聞広告のコピーの上に自作のコピーを貼り付けて持参したそうです。

時代は変わったとはいえ、糸井さんのようなアグレッシブな意欲や自分自身をアピールするプレゼン能力も、広告の作り手となりたい方には必要な武器なのです。

まずは営業職で採用を目指すという方法も

繰り返しますが、未経験者がいきなりクリエイティブ職に採用されることは、大手になればなるほど厳しい道になります。

大手企業への転職は、クリエイティブだけでなく営業職でも狭き門ではありますが、まずは職種を絞らずに「入社のみを優先する」ことも、一つの手段です。

というのも、大手企業の中にはクリエイティブ転局制度(職種を変更できる)を採用している企業があり、試験の成績次第で営業や他の部署からクリエイティブに移ることができるからです。

また、制度としては整備されていなくても、社内でクリエイティブへの意欲を見せ続けることで職種を変われることは、決して珍しくないのです。

実際に、D社などではこの制度を利用して他職種からクリエイティブ職に移り、後に大きな成功を遂げている方も少なくありません。

営業や媒体、SPといった、クリエイティブ以外での経験がそれぞれの強みとなって、転身後に大いに役立っていると思われます。

転職する人にとっては回り道になりますが、それまでのキャリアが個性となって輝く日が訪れることも考えられます。

もしもチャンスを広げたいのであれば、クリエイティブにこだわらず、より可能性の高い道を選ぶことも一考してみてください。

また、非常に特異な例ではありますが、「ここまでやったら代理店のクリエイティブ職への道が開けた」という記事もあります。ぜひご一読ください。

参考:広告クリエイティブ転職成功への抜け道。何がなんでも広告クリエイターになりたい人へ

クリエイティブのいい席は、空きが出る

広告業界は、転職がとても盛んな業界です。

特に「デキるクリエイター」は、より高みを目指して(クリエイティブの面でも、経済的な面でも)新しい会社に変わったり、独立していくケースがひんぱんに見られます。

狙い目は、クリエイターが出ていった後のポストです。

デキる人材・花形クリエイターが出ていった会社や部署は、当然何らかの形でその役割を埋める必要があります。

ただ、同様のレベルのクリエイターを確保することは、どの会社もなかなか困難です。社内で新たな人材を育成することも行われますが、それと並行して当面の人材不足を補わなければなりません。

そんな時、即戦力のクリエイターを社外から迎えようとする一方で、将来を見越して若手クリエイターや経験の浅い人材も募集するケースがあるのです

そういった機会は珍しくありません。独立したAさんの後釜に、新しく若手のBさんが入ったよという話も、よく聞かれます。転職が決まった時点のBさんの実績が、Aさんには遠く及ばない場合も多々あります。明らかに「これから」に期待した採用と言えるでしょう。

そういったチャンスを生かすためには、一にも二にも「旬」の情報収集しかありません。

空きポスト採用が実施されていたのに気づかず、後で知った時の虚しさは途轍もないもの。

また、そうしたケースでは、同じように空きポストを狙う、自分と同じような立場の若手(経験浅い)人たちが大勢います。

貴重なチャンスをタイムリーにゲットし、ライバルたちから抜け出すためにも、効率的で効果のある転職方法を取ることが重要になります。

広告業界の仕組み

ここで改めて、広告業界の大まかな仕組みをおさらいしておきます。

広告関連の会社は、大別すると「代理店」と「制作会社」に分かれます。

広告代理店(広告会社)

一般企業などクライアント(広告主)のからオーダーを受ける窓口となる会社。広告代理店は、広告主とメディア(テレビ局・新聞社・出版社など)を結ぶ役割を担っています。

広告制作はもちろん、媒体計画策定や市場調査など、コミュニケーションに関わる幅広い仕事を行っています。

クライアントが、テレビや新聞などで広告を展開するには、ほとんどのケースで広告代理店を通さなければなりません。「代理店」という言い方は、一般企業がCMなどを放送するための「代理」をする、という意味合いがあります。

広告代理店にもコピーライターやデザイナーなどは所属していますが、制作の実作業を代理店社内だけで完結させることはそれほど多くなく、制作会社に外注することで多くの案件を回しています。

電通、博報堂などが大手代理店の代表格と言えるでしょう。その他にも大小様々な規模・特徴の広告代理店があります。

広告制作会社・Web制作会社など(広告制作プロダクション)

「制作」に特化した会社です。広告やWebなどの制作スタッフを揃えており、広告代理店からの仕事を請けて広告をつくっていきます。

また制作会社が単独で営業活動を行い、クライアント企業から直接仕事を得ることもあります。パンフレットやWebサイト制作などは制作会社単独でもできますが、マスメディア(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)を使うCMや新聞広告などは、広告代理店を通す必要があります。

大手プロダクションは東北新社、ティー・ワイ・オーなど。

(その他、フリーランスで広告制作の仕事を請け負う人も多くいますが、今回は割愛します)

職種から見る広告クリエイティブの仕事

広告業界だけに絞り込んでみても、クリエイティブ職には様々な種類があります。これらの仕事はすべて連携していて、大きな一つの広告キャンペーンなどを全員でつくっていくことになります。

クリエイティブにおける主だった職種を挙げてみます。

プロデューサー・クリエイティブディレクター(CD)

プロデューサーは、プロジェクトやキャンペーンの総指揮的な役割の存在です。全体の予算はプロデューサーが管理しています。

クリエイティブディレクターは、制作の方向性を決める人であり、企画から制作、納品までの一連の作業の責任者です。

プロデューサーやクリエイティブディレクターは、多くの経験や実績を積み重ねた人が担当するので、未経験者がいきなりこの職種になることは、ほぼありません。

アートディレクター(AD)・デザイナー・コピーライター

アートディレクターは、主にデザイン領域の責任者。ビジュアル面を中心に広告をつくり、世の中にコミュニケートさせていく施策を練り上げます。

ここで言うデザイナーは、グラフィックデザイナーのこと。印刷物を中心にビジュアルをつくりあげていきます。

一般的にはアートディレクターの指示のもと、デザイナーが実際にデザイン(制作物)を形にしていきます。未経験からアートディレクターになることはありません。

またコピーライターは、広告制作物のコピー(文章)を担当する人。言葉に関する仕事はほぼコピーライターが手がけることになります。

参考:コピーライターになりたい。未経験だけど本気でコピーライターへの転職を目指す人へ

CMプランナー

CMプランナーはその名の通りコマーシャルの企画を考える人です。テレビCM・ラジオCMのストーリーなど、アイデアをひねり出しながらCMをつくっていきます。

CMの中のセリフやキメのコピーは、CMプランナーが考えることもあれば、コピーライターが別途考案することもあります。そのあたりは職種に壁はなく、いいアイデアを出した人が採用されるのです。

参考:CMプランナーになるには、知性と常識を持った変態になること

映像ディレクター(CMディレクター)・プロダクションマネージャー

広告代理店から発注を受けて、CMなどの映像を実際に制作するのが映像プロダクション(制作会社)。

映像ディレクターは、いわゆる映画などで言う「監督」に当たります。映像作品のストーリーを詳細に詰め、撮影現場を仕切ります。

映像ディレクターは制作会社に所属していたり、フリーランスで活動していたりする場合がほとんど。広告代理店のCDやADが兼務することもあります。

制作全般のアシスタント的な役割をこなすのは、プロダクションマネージャー(プロマネ)です。映像制作の全工程で、スタッフが滞りなく動けるように支える役どころです。最初はプロマネで入社し、経験を積みディレクター職になる人もいます。

また、映像プロダクションにもプロデューサーがいて、主に予算やキャスティング、制作現場の取りまとめや進行担当としての役割を果たしています。

(その他に、カメラマン、照明スタッフなどがCM制作に関わりますが、今回の広告業界の職種からは外しておきます)

Webプロデューサー・Webディレクター・Webデザイナー

Web媒体が広告キャンペーンに欠かせないものになった現在、Web周りの制作スタッフも広告クリエイティブ職として機能しています。

基本的には、上記の職種と同様の役割を担っていて、WebプロデューサーはWeb全体の総指揮、WebディレクターはWeb制作の監督、Webデザイナーが実際にサイトを構築する人、になります。

Webに関する知識・技術・ノウハウは非常に幅広く高度であるため、グラフィック(印刷物)のプロデューサーやCDとは別の人間が担当することも多いです。

(その他に、コーダーやWebエンジニアがWebサイトの実制作を手がけますが、今回の広告業界の職種からは外しておきます)

SPプロデューサー・SPディレクター

SPとはセールスプロモーションの略。主に店頭での販売促進の企画や、イベント企画を考え、進行させていく役割です。

PRプロデューサー・PRディレクター

CMやキャンペーンなどの「広告」ではなく、企業の広報役として立ち回る仕事です。近年は、PR専門の会社も増えてきています。

クリエイティブ職は専門サイト・専門誌で探そう

特に大手広告代理店、制作会社の求人募集広告は、一般の求人情報で掲出・公開されることはあまりありません。

クリエイティブ職専門の転職サイトや、広告関連の雑誌の求人欄など、一般の人がなかなか見ないようなところに公開されるのです。

業界未経験の人は、まずそこから踏み込んでいかないと、情報を得ることはできないのです。

「宣伝会議」「ブレーン」などの広告雑誌やWebサイト、大手企業の採用サイト(求人情報)はこまめにチェックしておくことをお勧めします。

また、ハローワークや一般の求人サイトでも、中小広告代理店・制作会社の人員募集は見つかります。

その多くは、チラシやパンフレットのデザイナー募集だったり、Webサイトのデザイナー募集であることがほとんど。コピー担当やプランナーよりも、デザイン制作担当の募集が多い傾向があります。経験者優遇・未経験者でも可、というケースが多いです。

Webデザイナー募集などは、中小企業のほか、独立したデザイナー(一人の会社)が手が足りずに募集をする場合も少なくありません。

未経験だから地道にステップアップしていきたい、という人は、まずはそこからチャレンジしてもいいでしょう。

クリエイティブ転職を目指すなら転職エージェント活用を

クリエイティブ求人は表に出ているものがすべてではありません。非公開の情報も数多くあり、それは転職エージェントに登録していなければ知ることができません。

クリエイティブ転職を成功させるために、ぜひ転職エージェントの利用も念頭に進めていきましょう。

特に大手代理店や有名な制作会社の募集は狭き門となるため、応募の機会をいろいろと確保しておくことも必要です。

自分が持っているスキルや経歴を武器にして、一番力が発揮できるのはどの会社か。採用に至るための有効な手立てはどんなものか。すべてエージェントとのやりとりの中で明確にしていけたなら、何より心強いもの。

何より、自分ひとりでただひたすら頑張るよりも、あらゆる有効な手段を考え、実行することこそが、「クリエイティブな転職」でもあります。

広告業界、広告クリエイティブ職への転職を目指すなら、まず最初に登録すべきは「マスメディアン」です。



マスメディアンは広告・Web・マスコミ職種に専門特化した転職エージェンシーであり、その転職支援実績は4万人以上(!)とトップクラスを誇っています。

何より宣伝会議グループなので、業界のあらゆる情報において質・量ともに他の追随を許さないものがあります。

特徴の一つは、企業ごとに専任の担当者がいること。
たとえば同じCMプランナーの求人であっても、電通と博報堂では採用のための傾向・対策が異なる場合があります。
そういった企業ごとの選考ポイントや評価軸をしっかりと押さえているので、マッチングがより的確であり、採用可能性も高くなるのです。

自分の希望や条件に合わない求人情報をいくら提示されても、時間と労力のムダになります。
豊富な情報から可能性のあるものをある程度絞り込み、そこに集中して注力することで、転職活動の効率と成功率をアップさせることができる。
それを実現しているエージェントと言えるでしょう。

転職相談できるのは、東京(本社)、大阪(関西本部)、名古屋(中部本部)、福岡(九州本部)、金沢(北陸本部)と、大都市圏が中心ですが、本気で転職に挑むのであれば自分のもっとも近い拠点に行って直接相談してみるべきです。
実際に訪問し、密にコミュニケーションをとることで、見えてくるものもきっとあります。

広告クリエイティブ職は、一生を託すに値する、とてもやりがいのある仕事です。
世の中を面白くする、世界を動かす、そんな広告を生み出したいと願うのなら、この機会に具体的な一歩を踏み出してください。

宣伝会議グループ「広告・Web・マスコミの転職はマスメディアン」

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